こんにちは、米畑です。
イラストを描くにあたって「線」というのはとても重要な役割を持っています。漫画やアニメのキャラクターはしっかりとした線で縁取られ、その輪郭線だけでも動きや表情を伝えることが出来る訳です。(ちなみに現在使用中の私の自画像も線だけで描いたものです)

そんな大事な「線」を極力使わずに絵を描いてみよう!というのが今回の挑戦です。
新しい描き方にチャレンジするのはワクワクしますね。毎度のことですが作画途中の画像をほとんど残すことなく描き上げてしまったのでメイキングというのもおこがましいですが、よろしければご覧ください。
まずはラフを描きます。

ラフの時点では「主線なしで描こう!」とは微塵も考えずに、ただファッションのイラストが描きたいなーとざくざく描いていました。何パターンかコーディネートを考えている内に、複数枚を同じ描き方で統一して色違いで遊んでみたら面白いのでは?と思いついたのが事の発端です。
この時点ではキャスケットに合うようなアップスタイルで、眼鏡も描いていますね。靴もローファーです。
それでは、パソコンに取り込み着彩していきます。
チェックジャケットの女の子、完成!

作画途中の画像がないのでいきなり完成したような感じですが、悪戦苦闘の七転八倒を繰り返し何とか完成にたどり着きました。
ラフと比べると色々変更点がありますね。主線なしで描くにあたって出来る限りデザインを簡素化、「シンプルでもかわいい」を追求した結果こうなりました。髪型はボブに、眼鏡もなしで靴はスカートと同色にしてブーツ風にしています。シンプルにした分、ジャケットのチェックが際立ちました。
せっかくなのでファッション誌のような構図で仕上げようと思い、周りにロゴなんかを散らしていますがこれがまた難しかったですね。(クリップスタジオに入っているフォントを使って作成しています。本当にありがたい機能です)雑誌のレイアウトとかを考えているデザイナーさんはすごいなと痛感しました。あとは英語力がなさすぎてフレーズが思いつかず四苦八苦してます。
チェックのジャケットが思いのほか良い感じで描けたので「柄」という縛りがここで追加されました。「主線なし」×「2色だけ(ネイビーともう1色)」×「柄」というルールで描いていきます。Instagram的に見栄えが良いということで3パターン作画していきます。
ボーダーニットの女の子


ラフの段階では前髪なしの切りっぱなしボブのイメージで描いていますね。1枚目がボブスタイルになってしまったのでこちらはショートに変更。
ネイビーと相性が良いイエローをメインに、今度はボーダー柄で。ボーダーとベルト部分がリンクしていたり、手元のコーヒーの描き込みとかこだわった点も多いので3枚の中では一番好きなのですが、SNSでは一番反応が薄かったですね。
黄色だと主線がないのもあってサムネイルで目立ちにくいのかもしれません。紙の地の色を変えれば黄色でも映えたかな。今後の課題ですね。
ドットスカートの女の子


ラフ段階ではポニーテールですね。このポニーテールのシルエットがすごく好きなのでこのまま描きたかったのですが、デザインの都合上泣く泣く変更。外枠の色と被らないようにベレー帽を被せて小さな三つ編みのスタイルにしました。スカートのデザインも切り替えでレオパード柄にする予定でしたが、わかりやすいドット柄に。ポニーテールの時に描きたかったリボンをトップスの背中に描き加えました。
3枚の中でも特に「鉛筆ブラシ」の質感が活きていますね。トップスもなんとなくモヘアニットっぽく見えるし、スカートのドット柄も刺繍のような感じになりました。
おわりに
今回の「主線なしイラスト」への挑戦を通してたくさんのものを得ることが出来ました。新しい描き方を習得するのは簡単なことではありませんが大きな成長につながりますね。
これからもより良い絵を描くためにも、自分を飽きさせないためにも(笑)色々な描き方にチャレンジしていきたいです!
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最後までお読みいただきありがとうございました!
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